同じ月に何度も借金返済日がある生活は憂鬱なものです。
もう借金まみれの生活はうんざり、人生をやり直したいと思っていませんか?
これまでの生活を改めるためには具体的に何をしていけばいいのか、考えてみましょう。
借金まみれになり易い人の特徴
自動車ローンや住宅ローンを組むことは、誰でも経験があると思います。
ですが、何度も繰り返し借金をしてしまい、借金まみれとなってしまう方はそう多くありません。
借金まみれになり易い人には特徴があるので、ここではその特徴について解説をします。
プライドが高く負けず嫌いの人
自尊心が高く、人より優位な状況になっていないと気が済まない方は、借金まみれになり易いです。
男性だと身分不相応の高級自動車に乗り、女性だと高級ブランド品で身を飾ります。
給料の範囲内で収まるうちはよいのですが、徐々にエスカレートして借金を積み重ねてしまいます。
優柔不断な人
優柔不断で断れない方も借金を負いやすいです。
男性だと飲みに誘われたら必ず行く、女性だと旅行や高級レストランでの昼食会などに必ず参加をする。
男性だとギャンブル好きの人からパチンコや競馬に誘われることもあります。
優柔不断だと散財することが多い為に、今回だけと言って借金をしてしまいます。
ですが、簡単にお金が借りれることに味をしめて、繰り返し借り入れをすることで借金まみれとなる人も多いです。
だらしない性格の人
だらしない性格の人は、家計の支出管理を一切行っていないので、給料の範囲内で生活できず生活費を補填する為にお金を借りることがあります。
そして、お金を借りる際にも、しっかりとした返済計画を立てることなく借金をしてしまいます。
しまいには、借金返済をする為に別の金融機関からお金を借りてしまい、借金まみれとなる場合もあります。
借金相談ができる相手がいない人
借金問題を抱え込んでいるが、相談相手がいなくて、解決策を見いだせないという方がいます。
借金は時間経過とともに、貸付利息があるので膨らんでしまいます。
何とかしたいと悩んでいる内に、時が過ぎて借金まみれになってしまう方もいます。
浪費癖のある人
欲しい物があると我慢をするということができず、クレジットカードで安易に欲しい物を購入するという方は要注意です。
信販会社のクレカで買い物をした場合は、一括払いと分割2回払いまでは金利手数料なしで買い物ができますが、分割払いの回数が3回以上だと、実質年率で15%ほどの貸付金利を取られてしまいます。
クレジットカードでの買い物は借金をしているという感覚がない方が多いですが、実態は借金なので、クレカを多用すると借金まみれになってしまいます。
依存症のある人
ギャンブル依存症やアルコール依存症といった、何らかの依存症を患っている方は、依存している物を購入する為にお金の借り入れを繰り返すことがあります。
依存症だけでなく、借金まみれにもなるという二重苦になるケースが多々見られます。
借金癖のある人
安易に、友人や知人からお金を借りるという借金癖がついている方は、周囲の人からの借り入れだけで終わることはまずありません。
周囲の人からお金を借りれなくなったら、次は消費者金融などからもお金を借りてしまいます。
最終的には借金まみれとなり、首が回らない状態となってしまいます。
借金まみれになり易い人の特徴(まとめ)
- プライドが高く負けず嫌いの人
- 優柔不断な人
- だらしない性格の人
- 借金相談ができる相手がいない人
- 浪費癖のある人
- 依存症のある人
- 借金癖のある人
自分の場合はどうかを考えてみて、もし上述した特徴に当てはまるようなら、既に借金まみれになっている若しくは借金まみれ予備軍だと言えます。
借金まみれから脱出しやすい人の特徴
借金まみれになり易い人の特徴について説明をしましたが、ここでは、真逆の借金まみれから脱出しやすい人の特徴について説明をします。
もし、仮にあなたが今現在、借金まみれとなっていたとしても、次の様な特徴があれば、比較的容易に借金の悩みから抜け出すことができます。
意思の強い人
借金まみれの現状から脱するには、今までの生活態度を一変させなければならないため、強い精神力が必要となります。
借金まみれから脱出するには、「これ以上借金をしない」、「借金返済の為に節約に徹する」、「借金返済の計画を着実に実行する」等々、強い意志を必要とします。
そのために意思が強い人は、借金まみれの状態から抜け出しやすくなります。
行動力のある人
借金まみれの状況を改善するには、強い意志だけでなく、行動力も必要となります。
例えば、「金利の安い金融会社に借金をまとめる」、「収入を増やすためにアルバイトをする」、「自分だけで借金問題を解決できない場合には法律相談所で借金相談を受ける」といったことを実施するには行動力を伴います。
フットワーク軽く、すぐに行動をする人は借金問題に限らずに良い結果が得られる場合が多いです。
時間を無駄にしない人
借金まみれになっていると、貸付利息の額も多額となり、徐々に借金は膨らんでしまいます。
時間が経過をすると状況は悪くなる一方なので、時間を無駄にしない様にして、早急に借金まみれの現状を打開するための対応策を立てる必要があります。
時間的な猶予はないので、借金まみれの対応策を立てたのなら、即実行に移す必要があります。
自分を律して計画的な行動ができる人
借金まみれの状況から脱出するためには、計画を練る必要があります。
当然のことながら、ただ計画を立てるだけではダメで、借金まみれから脱出するために計画に沿って着実に実行する必要があります。
自分自身の行動を管理して上手くコントロールできれば、借金まみれの状況を改善することができます。
家族や親友に借金があることを打ち明けられる人
借金まみれとなって多額の負債があると負い目を感じるためか、周囲には借金のことを隠す人が多いです。
ですが、家族や配偶者、親友などには多額の借金があることを打ち明けた方が良いです。
打ち明けた場合には叱られることもあると思いますが、理解や協力を得られて対応策についても一緒に考えてくれるでしょう。
親や親族に相談をすれば、無利息で借金返済のためのお金を貸して貰えるかもしれません。
借金まみれから脱出しやすい人の特徴(まとめ)
- 意思の強い人
- 行動力のある人
- 時間を無駄にしない人
- 自分を律して計画的な行動ができる人
- 家族や親友に借金があることを打ち明けられる人
上述した特徴のいずれかに当てはまっていれば、借金まみれから抜け出しやすいと言えます。
ですが、仮に当てはまっていたとしても油断することなく、堅実かつ着実に借金問題を解決するための行動を取る必要があります。
借金まみれから抜け出す為に必要な心意気
ここでは、多重債務または多額の負債を抱えて困窮している方が、借金まみれを打開する際に必要な心意気(行動指針)について解説をしています。
借金問題と対峙する際には、下記に記載していることを念頭に置いて解決に取り組むと良い結果が出やすくなるでしょう。
悪い影響を与える友達とは距離を置く
浪費癖のある友達やギャンブル好きの友達がいて、その友達の影響が借金をするきっかけとなって借金まみれとなったのなら、その友達とは距離を置く様にしましょう。
借金まみれとなっている方が優柔不断で周囲に流されやすい性格だと、友達の影響を大きく受けてしまいます。
もし、縁を切っても問題ないのであれば、悪友とは今後、一切の付き合いをしない方が良いです。
家族や親友には借金問題をオープンにする
借金問題は恥と考えてしまって自分一人だけで解決しようと、秘密にする方がいます。
ですが、一人だけだと、借金返済の重圧から頭の回転が悪くなり、良い解決の為のアイデアは浮かばないものです。
ですから、家族や親友には借金まみれという状況を打ち明けて、悩みの共有化を図りましょう。
例え金銭的な援助を受けられなくとも、問題を解決する為に積極的に協力をしてくれるはずです。
必ず問題を解決すると自分自身と家族や親友に誓う
借金問題を解決するためには、「絶対に問題を解決する」と自分自身に暗示をかけることが大切です。
そのためには、家族や親友の前で「絶対に借金問題を解決する」と言って宣言をしましょう。
借金問題を解決するための強い意欲を持てば、行動はおのずと今までとは変わって、積極的に借金問題の解決に取り組む様になるはずです。
迅速かつ的確に行動する
「時は金なり(タイムイズマネー)」という言葉がありますが、借金まみれとなっている場合には、特にこの言葉の意味が重要となります。
前述しましたが、借金があると時間経過とともに借金は膨らみます。
ですから、迅速な行動が求められます。
但し、迅速な行動だけではダメで、借金まみれを解消するための適切・的確な行動をとる必要があります。
借金まみれから抜け出す為に必要な心意気(まとめ)
- 悪い影響を与える友達とは距離を置く
- 家族や親友には借金問題をオープンにする
- 必ず問題を解決すると自分自身と家族や親友に誓う
- 迅速かつ的確に行動する
借金まみれの問題にこれから取り組もうとしている方は、上記の心意気を持って、意欲的に問題解決に取り組みましょう。
借金まみれを放置するとどうなるのか?
人間、困難な状況に遭遇をすると現実から目をそむけたくなり、現実逃避をすることがあります。
仮に借金まみれとなっているにもかかわらず、何も対策をせずに放置をした場合にはどうなってしまうのでしょうか?
ここでは、借金まみれの状況を放置した場合に起こることについて考察をしています。
結婚ができなくなる
借金まみれの状況だと自分の事で手が一杯で、結婚して家庭を持つ余裕はありません。
つまり、独身を貫くしかなくなってしまいます。
若い頃は独身でも良いかもしれませんが、中高年になった時には周囲は既婚者が多いので、肩身の狭い思いをすることになります。
また、結婚をしていないと老後は一人で寂しく生きなければならず、楽しい充実した人生を歩むことができなくなってしまいます。
孤立してしまう
借金まみれとなり、自分の周囲の友人や知人から頻繁にお金を借りる様になると、周囲から人は離れていきます。
そのため、親友と呼べるような良き相談相手がいなくなり、孤立してしまう可能性があります。
財産を差し押さえされる
債権者からの「返済せよ」との督促を無視し続けて返済を遅延すると、遅延損害金を含めて、「一括返済せよ」との通達が来ます。
この通達も無視をすると最終的には裁判所が介入をして、借金まみれとなっている債務者の銀行口座や給料、家や土地などの財産が差し押さえされます。
給料の差し押さえが行われた場合には、借金返済を遅延したことが会社にバレてしまいます。
年代別、借金まみれとなった場合に起こること
ここでは借金まみれとなった場合に、年代別にどの様なことが起こるのかについて解説をしています。
ご自身の年齢と照らし合わせて、考えてみてください。
20代の時に起こること
20代で借金まみれになると、収入が低いので完済は困難な状況となります。
その為に、借金の整理である債務整理の手続きを、専門家である弁護士などに頼むしか問題を解決できなくなります。
また、借金まみれだと結婚適齢期でも結婚が困難となるので、婚期を逃してしまうことになります。
30代・40代の時に起こること
30代・40代と言えば、家を購入する方が多い世代です。
ですが、借金まみれだと家の購入は諦めるしかありません。
また、子供がいれば教育費や学費が掛かる世代です。
借金まみれだと金銭的な問題で学力はあるのに子供を大学に入れることができないなどの子供の教育の機会を失うことが考えられます。
また、結婚している場合は、借金の取立てが原因で夫婦げんかが絶えず、最終的には別居や離婚の危機もあり得ます。
50代の時に起こること
50代であれば、子供がいたとしても既に就職して独立をしているので、子供にお金がかかることはありません。
また、会社員の場合は転職をしていなければ勤続30年ぐらいなので、社内ではそれ相応のポジションに就いていて収入も多いでしょう。
借金まみれとなったのが50代の場合は、住宅ローンを抱えていないのであれば、自力で借金を完済できると思います。
一方、住宅ローンを抱えている場合には、家を売却することも考える必要があります。
60代以上の時に起こること
60代で借金まみれとなっても会社勤めをしているなら、退職の際に退職金が出るので、そのお金で借金を完済できれば問題ありません。
ですが、退職金だけでも補えないほど多額の借金をしていた場合には、年金だけでは生活と借金返済の両立は困難なので、今まで勤めていた会社に再雇用をしてもらう、または自営で商売を始める、若しくは債務整理を行い借金を整理するしかないと思います。
収入を増やすためにアルバイトの仕事に申し込んでも、60代だと高齢という理由で書類審査の段階で落とされてしまい、バイトでの収入確保は厳しいでしょう。
60代で借金まみれとなった時に、会社勤めではなく自営業をしていた場合には、借金を返すために働き過ぎて健康を害してしまうかもしれません。
もし、病気などになって働けなくなった場合には、借金返済は不可能となるので、債務整理をするしかなくなってしまいます。
借金まみれの原因を把握
借金まみれとなっている方が自分の人生を復活させるには、まずは借金を積み重ねることとなったその原因について把握する必要があります。
根本的な原因をしっかりと調べておかないと、債務整理などで借金問題を一時的には解決できたとしても、再び元の借金まみれの状況に戻ってしまうかもしれません。
もし、パチスロやパチンコ、競艇や競馬、競輪などのギャンブルの為に借金を繰り返していたのなら、ギャンブル依存症になっている可能性があります。
ギャンブル依存症は心の病気なので、適切な病院でギャンブル依存症の治療を受けながら借金問題を解決する必要があります。
債務者の主な借り入れ理由の調査結果として、金融庁が「貸金業利用者に関する調査・研究」を公表しています。
その公表資料内に記載されている「借金をした主な理由」を次に示します。
なお、金融庁の公表資料内の調査対象者は、クレジットカードでのキャッシングと銀行カードローン、消費者金融での借り入れ者を対象としています。
借金をした主な理由(金融庁の公表資料)
- 生活費の不足を補うため
- 欲しい物を購入するため
- クレジットカードの支払い資金不足の補填
- 遊ぶお金を調達するため
- 冠婚葬祭費の支払いのため
- 他の貸金業者へ借金返済を行うため
借金まみれとなっている方は、上記のいずれか、あるいは複数の項目に当てはまっていると思います。
自分が多額の借金を抱えることになった理由について、自分自身でしっかりと把握をしてから、借金問題の対策に取り組む様にしましょう。
借金まみれの現状を確認
次のステップとして、自分の借金の状況を確認しましょう。
複数の借入先があるなら、その借金をすべて書き出します。
消費者金融だけではなく銀行のカードローン、車のローンも全部です。
元金がいくらあるか、利息がいくら付いているか、そして月々いくらずつ借金は減っているのか分かっているでしょうか。
自分の借金なのに、考えてみると意外と正確には分からないものです。
ほんの数十万円のつもりだったのに、ちゃんと計算してみれば債務100万円越え!なんてこともあります。
まずは自分の借金を計算して、それから返済計画を立てます。
これ以上借金を増やさないことで借金まみれから復活
借金まみれから復活するためには、当然のことながら今以上に借金を増やさない様にする必要があります。
ここでは、借金を増やさない様にするにはどうすれば良いかについて解説をしています。
カードを廃棄する
現代社会は、わざわざ貸金業者の店舗まで出向かなくても近所のコンビニなどのATMを利用して、簡単にお金の借り入れができる社会インフラが整備されています。
そのため、銀行が発行しているローンカード、消費者金融が発行しているキャッシングカードが手元にあると手軽にお金の借り入れができてしまいます。
また、信販会社では買い物をした時に分割払いができるクレジットカードを発行しています。
クレジットカードも実態は借金をする為のカードで、様々なお店で手軽に利用することができます。
カードがあると利便性が良いのですが、自分で利用の制限を行わないと、借金を積み重ねる原因となってしまいます。
カードの乱用が原因で借金まみれとなってしまった方は、カードを廃棄する、あるいはカードの管理を家族に任せるなど、自分で自由にカードを使えることができない様にしましょう。
借金返済を効率よく行うには
借金まみれから脱出をするには、借金返済をスムーズにできる環境づくりが大切です。
ここでは、何をすれば効率よく借金返済ができるのかについて解説をしています。
おまとめローンを利用する
おまとめローンとは、銀行や消費者金融などが提供をしている、複数の借金を1つにまとめるためのローンの事です。
おまとめローンで借りたお金を使って、他の全ての借金の清算を行い、支払いを完了させます。
複数の金融機関から借り入れをしている多重債務となっていて、金利の高い消費者金融のキャッシングがいくつもあるなら、低金利のおまとめローンを利用しましょう。
同じ返済額でも金利が下がった分、元金に充当することができ、返済期間を短縮することができます。
それに返済が一つにまとまると、返済はひと月に1回で済みます。
そのため、返済日の管理が簡単になり、返済を忘れる心配がなくなります。
ただし、現在借りている借金とおまとめローンの金利差があまりないようであれば、得られるメリットは少ないです。
それどころか発生する金利手数料をしっかりと計算しておかないと、おまとめローンで返済期間を長く設定した場合には、おまとめする前より支払う額が増えてしまうこともあります。
返済シミュレーションをしっかりと行って確実に早く返せる返済計画が立てられるなら、おまとめローンを利用するメリットは十分にあるでしょう。
また、当然のことですがおまとめローンでお金を借りるには審査があります。
多重債務は審査面で不安視されるので、状況によってはおまとめローンの審査に通らない可能性が高いので注意が必要です。
借金まみれとなり切羽詰まった状況だと、おまとめローンの審査に落ちたらすぐに他の金融機関のおまとめローンに申し込みをしたいと考えると思います。
ですが、おまとめローンの申し込みは1か月の内に2社までにしておきましょう。
1か月の内に3社以上に申し込みをしてしまうと、通称「申し込みブラック」となってしまい、融資審査に落ちてしまいます。
金融機関へ融資の申し込みをしたという個人情報は、個人信用情報機関というデーターセンターに記録されていて、どの金融機関も融資審査の時に、個人信用情報機関に記録されているデータの照会を行っています。
短期間の内に何度も金融機関へ融資の申し込みを繰り返すと、申込者は金銭的にひっ迫した状況だと判断されて、融資審査では落とされてしまいます。
おまとめローンを利用する場合も、短期間の内に複数の銀行や消費者金融に申し込みをすると、申し込みブラックとなり審査に落ちるので厳禁です。
親などからお金を借りる
もし、親や親戚などの身内で、金銭的な余裕があってまとまったお金を借りることができるのであれば、恥を忍んで頭を下げてでもお金を借りる様にしましょう。
親などの身内からお金を借りれる場合は、無利息で貸して貰えると思います。
親などから借りたお金で、金融機関からの借金を大幅に減らしたり、完済できれば、利息支払いの負担を大幅に減らすことができます。
節約をする
日常生活の支出を減らすことができれば、減らした分を借金返済に充てることができ、早期に借金まみれから再起することができます。
節約をする為には現状で支出がどの様になっているのかを支出の項目ごとに把握をして、無駄な部分を削ったり無駄を発生させない様にする必要があります。
支出の状況を把握するのに、最も手っ取り早いのが家計簿です。
借金まみれという状況となっているのに家計簿をつけていない方は、すぐにでも家計簿をつけてください。
一般家庭の支出の項目には次の項目があります。 各項目ごとに無駄がないかについて考える必要があります。
一般家庭の支出項目の一覧
- 住居費
- 食費
- 水道光熱費
- 自動車維持費
- 通信費
- 生命保険料
- 日用品費
- 医療費
- 教育費
- 交通費
- 被服費
- 交際費
- 遊興費
- 雑費
各支出項目の節約ポイントについて説明をしていきます。
住居費
アパートや賃貸マンションなどの賃貸物件に住んでいる方は、住居費は最も高額な支出部分だと思います。
住居費は固定費なので節約するには、家賃の値下げ交渉をするか、引越しをするしかありません。
賃貸契約の更新が近いなら、大家と家賃交渉をしてみると良いでしょう。
また、家賃の安い賃貸物件や実家に引越しをすることも考えましょう。
引越し代金が掛かりますが、引越しをすれば家賃が節約できるので、数カ月程度で引越し代金分の損失は穴埋めできます。
食費
会社勤めをしている場合は、昼食は自分で作ったお弁当にしましょう。
そして、外食が多い場合は減らして、自炊をする様にしましょう。
自炊で使う食材は、スーパーの特売日などにまとめて購入をすると良いです。
自炊の場合は、料理に偏りが無い様にして、肉類と野菜類は必ず摂る様にしましょう。
そうすれば、食費の節約だけでなく健康の維持にも効果があります。
水道光熱費
不要な電灯のつけっぱなしや水道の水の出しっぱなしに注意をしましょう。
また、早寝早起きを習慣づけることで、部屋の照明の電気代を節約することができます。
自動車維持費
クルマは、税金に保険、ガソリン代、車検代、駐車場代とまさに金食い虫です。
電車網の発達している都心部に住んでいる方は、本当にクルマが必要かを考えてみましょう。
たまにしか乗らないのであれば、必要な時にレンタカーを借りる様にした方がずっと安上がりです。
また、今乗っているクルマが普通自動車あるいは小型自動車なら軽自動車に買い替えることも検討をしましょう。
軽自動車にすれば、大幅にクルマの維持費を削減することができます。
通信費
携帯電話だけでなく、固定電話の契約もしている方は固定電話の解約を検討しましょう。
パソコンでインターネットを使いたい場合は、固定電話回線が無くてもパソコンとスマートフォンをUSB接続またはブルートゥース接続することで、インターネットを使うことができます。
現在、スマートフォンの通信会社に大手のNTTドコモやAU、ソフトバンクといった大手キャリアを使っているのなら、格安SIM(格安スマホ)の通信会社に乗り換えをお勧めします。
格安SIMにすることで、大幅に通信基本料を下げることができます。
生命保険料
生命保険は、現在の契約内容をよく確認して、不必要な補償までも契約していないかをチェックしましょう。
不必要な補償を取り除くことで、保険料金を安くすることができます。
また、掛け捨ての傷害保険は、月々掛かる保険料は安いですが、その代わり補償内容も薄いので、怪我をしやすい仕事に就いているなどの特段の理由がない限りは解約をした方が良いです。
日用品費
日用品の購入は、100円ショップやディスカウントストアを積極的に使う様にしましょう。
また、中古品でも気にしないならリサイクルショップやメルカリなどのネットフリーマーケットを利用して購入するという方法もあります。
医療費
借金まみれだからと言って、医療費をケチって病院に行かないのでは、症状が悪化して働けなくなり、収入が途絶えて本末転倒となってしまいます。
病気にかかった場合には、迷うことなく医者の診察を受けましょう。
教育費
教育は子供への投資です。
子供の将来にかかわる費用なので、教育費を削減するのは得策ではありません。
教育費を削減する方法を強いてあげれば、子供には勉強の大切さをしっかりと教えて、勉強することを習慣づけることです。
そうすれば、成績が優秀であれば特待生として無料で塾に通えたり、学校は返済不要の奨学金を受けて通うことができます。
交通費
自動車や電車で通勤をしている方は、自転車通勤ができないかを検討しましょう。
飲み会の帰りなどにタクシーを利用する方は、家族にクルマで迎えに来てもらったり、電車あるいは徒歩で帰宅できないかを考えてみましょう。
被服費
若い男性や女性の方は、ファッションに敏感だと思いますが、借金まみれとなっているのなら出来るだけ服代は我慢をしましょう。
どうしてもお洒落にこだわりたいなら、古着屋を利用すると良いです。
また、最近の大手衣服小売店は、低価格で質の良い商品を販売しています。
現在は、格安かつ高品質な衣類を購入しやすい環境が整っているので、被服費を節約しやすいです。
交際費
人間関係を潤滑にする為には、交際が必要です。
ですが、交際費の為に借金返済が辛くなっては意味がありません。
交友関係を切るわけにはいかないので、適度に交際を行いつつ、借金返済の方を優先させましょう。
飲みに誘われた時には、素直に「今、金欠なので」と理由を言えば、相手も事情を汲み取ってくれるはずです。
遊興費
遊興費とは、レジャーや旅行、趣味などの費用のことです。
借金まみれの状況だと出来るだけ節約をしたい項目ですが、遊興費をゼロにしてしまうと息抜きができなくなります。
気分をリフレッシュして仕事を頑張る為にも、たまには遊びに出かけたり、趣味に没頭をする様にした方が良いでしょう。
雑費
ヘアカット代やクリーニング代、その他諸々の費用ですが、お金を使う際は本当に必要なことなのかをよく考えてから使う様にしましょう。
収入を増やす
借金返済を効率よく行うには、収入を増やせるなら増やした方が良いです。
収入を増やすことができれば、借入元本の返済が進み、早期に完済ができるので利息が減る分だけ総支払額を減らすことができます。
会社勤めをしている方は、会社の就業規則を確認して、アルバイトや副業を許可しているかを調べる必要があります。
収入を増やすためにバイトや副業をしたが、就業規則違反で会社をクビとなったのでは本末転倒です。
今は、インターネット環境があれば簡単に副業ができる時代です。
インターネットを使えばクラウドソーシングというサービスを提供しているWEBサイトを利用できます。
クラウドソーシングとは仕事内容と報酬を提示しているサービスで、簡単に自分に合った仕事を見つけることができます。
クラウドソーシングを使って自分ができそうな仕事を請け負うことで、副業で収入を得ることができます。
また、本業を頑張るというのも良い方法です。
会社勤めの方は残業規制が無いのであれば、労働基準法に違反をしない範囲で仕事を増やして残業をすると良いです。
そうすれば残業手当が多く貰えるので、収入を増やすことができます。
自営業者の方は、自分の働く時間を出来るだけ増やして、収入アップを図りましょう。
但し、労働時間を増やす働き方は、健康を損なうリスクがあるので、健康に十分留意しつつ働く必要があります。
計画を練っても返済が困難な場合は借金相談
支出の削減や収入アップを図ったが、借金まみれで返済が困難であることは変わらないという人もいるでしょう。
そんな場合は、借金問題の専門家へ相談することをお勧めします。
借金問題を解決するための専門家とは、具体的には法律事務所に在籍する弁護士、あるいは司法書士事務所に在籍する司法書士となります。
弁護士や司法書士への相談はお金がかかるイメージがありますが、借金問題に関しては無料相談を受け付けている所がたくさんあります。
どんなに計画を練っても借金返済が無理なら、債務整理が必要になってきます。
なるべく早い段階で専門家へ相談すれば、生活を立て直すのも早く取り掛かることができます。
現状を冷静に見直す意味でも、第三者への相談は必要です。
借金まみれを解決するための弁護士・司法書士の探し方
自分だけの力では解決困難な借金まみれの現状を打開するためには、弁護士あるいは司法書士に債務整理を依頼する必要があります。
ここでは、あなたの住まいの近くで債務整理を扱っている弁護士(司法書士)を探すための方法について簡単に説明をします。
最近では、半数程度の弁護士(司法書士)が初回30分間は無料という借金相談を実施しているので、そういった所を利用すれば相談料はかかりません。
無料の相談時間が30分間だと短いと感じるかもしれませんが、借金関連の資料をあらかじめ整理をして持参すれば、30分あれば十分に借金問題を解決するための方向性を提示して貰うことができます。
ですから、借金相談のために弁護士(司法書士)を探すなら無料相談を行っている所が良いでしょう。
借金相談のための弁護士・司法書士の探し方
時間に余裕がある方は、一人の弁護士(司法書士)だけに相談をするのではなく、複数の弁護士(司法書士)に相談をすると良いです。
相談した中で、最も納得ができて相性もよさそうな弁護士(司法書士)に債務整理の依頼をしましょう。
当然のことですが、債務整理の手続きは有料となるので、無料の借金相談の時に債務整理をした際に掛かる費用についてもしっかりと聞いておく必要があります。
借金まみれを解消するための債務整理方法
債務整理と聞くと、一般の方が真っ先に思い描くのは自己破産だと思います。
自己破産は有名な債務整理方法ですが、実は債務整理のやり方には自己破産の他に、過払金返還請求、任意整理、個人再生、特定調停があります。
ここでは、それぞれの債務整理方法の特徴について説明をしますが、債務整理方法の説明の前に借入総額を決定する為に行う「引き直し計算」について説明をしておきます。
借入総額の算出
借金まみれとなっている方の中には、ずいぶんと昔から貸金業者から借入を継続している方もおられると思います。
法律によって、お金を融資する際に貸し出し料として設定する貸付金利の上限は決められています。
ほんの一昔前まで、貸付金利の上限は、利息制限法と出資法の両方に記載されていました。
この両法律の貸付金利の上限値が一致していれば問題なかったのですが、現実は貸付金利の上限値が出資法>利息制限法となっていました。
その為に、ほんの一昔前までは貸金業者は融資の際の貸付金利を利息制限法以上、出資法以下のいわゆるグレーゾーン金利で運用をしていました。
その後、利息制限法を上回る貸付金利は違法との裁判所判断が下された為に、ほとんどの借金返済をしていた債務者には、債権者に払い過ぎた利息金が発生することになりました。
引き直し計算とは、債権者に払い過ぎた利息金と現在の借金を相殺して、正確な借入総額を算出することを言います。
債務整理を実施する場合には、正確な借入総額を算出する必要があるので、必ず引き直し計算を行い、債務者の借入総額の確定を行います。
借入総額の確定を行った後に、各債務者の借入状況や収支、資産、債務者本人の希望などを考慮した上で、実施する債務整理方法を決定します。
過払金返還請求
上述したグレーゾーン金利で、借入先に返済をしていた場合に、払い過ぎた金銭を債権者に返還を求める手続きです。
任意の交渉なので、話がまとまらない場合があり、その場合には民事訴訟を提起して、法的な手続きを経て払い過ぎたお金の回収を図ります。
過払金返還請求だけは、過払金返還請求のみだけでなく、場合によっては任意整理などの他の債務整理方法と併用して手続きが行われます。
任意整理
裁判所を使わない任意の交渉なので、複数の借入先がある場合には、選んだ特定の債権者とだけ交渉をすることができます。
一般的には、引き直し計算をして正確な借入総額を確定した上で、今後の貸付金利のゼロや返済期間の長期化などで債務者の返済負担の軽減を目指します。
裁判所を利用しないので、大幅な借金の減額はできませんが、早期に債権者と和解をすることができます。
自己破産
経済的に破綻して返済ができない時に、債務者の代理人である弁護士が管轄の地方裁判所に破産の申立てを行います。
破産が認められれば、税金などの非免責債権を除いて、すべての債務は免除、つまり帳消しになります。
高額な財産がない場合には「同時廃止事件」として、高額な財産がある場合には「管財事件」として処理が行われます。
「管財事件」の場合は、裁判所で債務者の財産を管理する破産管財人が選ばれて、破産管財人により高額な財産は現金化されて、各債権者に配当されます。
自己破産をすると全財産を失うというイメージを持たれている方が多いと思いますが、実際は違います。
自己破産をした場合でも債務者は自由財産として、20万円以下の銀行預金、99万円以下の現金、さらに20万円以下の物品、そして生活必需品といえる家財は保有することができます。
特定調停
任意整理とほぼ同じことを簡易裁判所を利用して行う債務整理方法です。
調停委員が金銭の借主である債務者と金銭の貸主である債権者との仲裁を行い、合意の成立を目指します。
合意が成立した場合には、その合意内容に基づいて調書が作成されます。
調書に書かれた内容は、裁判の確定判決と同じ効果があるので、強制力があります。
例えば債務者が調書に記載された返済条件で支払いができなくなった場合には、債権者は裁判手続きを経ずとも債務者の財産の差押えができます。
個人再生
自宅を失いたくない方が多く採る債務整理方法です。
個人再生を利用するには「引き直し計算後の住宅ローンを除く借金総額が5千万円以下」と「継続した安定収入がある」の条件を満たしている必要があります。
住宅ローンを除外した借金を最大1/5まで大幅に圧縮することができます。
大幅に借金を減額した返済計画案を管轄の地方裁判所に提出して認可を受けることで、提出した計画に従って3年間の分割弁済で完済を行います。
住宅資金特別条項(住宅ローン特例)の適用を受けることで、所有している不動産を手放すことなく債務整理を行うことができます。
債務整理をする際の注意点
債務整理をすると、借金が減額または免除できるという大きなメリットがありますが、実はデメリットも存在します。
そのデメリットとは、債務整理を実施してから約5年から10年間は、金融機関から借金ができなくなるという事です。
金融機関は融資の審査を行う時に、必ず、融資の申込者の借入記録を調べるために借入者の個人データを蓄積した個人信用情報機関へデータ照会を行います。
債務整理を行うと、この個人信用情報機関に金融事故情報が登録されます。
登録されてから約5年から10年間経たないと、金融事故情報は消去されません。
つまり、債務整理をすると当分の間、クレジットカードや銀行カードローン、消費者金融からのキャッシングが使えなくなります。
また、自動車ローンや住宅ローンも新規で契約することができなくなります。
債務整理をすると強制的に現金生活をするしかなくなります。
借金まみれで苦しんでいた方は、債務整理後の借金ができない期間をデメリットと考えるのではなく、むしろ借金をしないで生活をするためのリハビリ期間だと考えてメリットとして捉えると良いです。
借金まみれの再発を防止
せっかく、苦労して借金まみれの状況から抜け出したなら、再び借金まみれとならない様に防止策について考えておく必要があります。
ここでは、借金まみれの再発を防ぐための方法について説明をしています。
家計簿をつける
借金まみれの状況から脱出できると、つい気が緩みがちになってしまいます。
既に借金問題を解決する為に「家計簿をつけましょう」と述べましたが、借金問題が解決した後も継続して家計簿をつける様にしましょう。
そして、必ず月初に前月の家計の収支の確認をして、無駄が発生していないかを確認しましょう。
節約する習慣を付けていれば、借金をせずとも生活ができるはずです。
闇金には手を出さない
債務整理をすると、しばらくの間は金融機関から借金はできなくなります。
但し、その金融機関というのは行政に登録されている正規の金融機関です。
債務整理をした直後でも、行政に未登録の闇金などを使えば借金はできてしまいます。
闇金は一般的には法外な高金利で融資を行っているので、闇金に手を出すと再び借金まみれに逆戻りしてしまいます。
債務整理後にどうしてもお金を借りたいといった場合には、親や兄弟姉妹、親類などの親しい関係の人からお金を借りる様にしましょう。
依存症の治療
借金まみれの原因がギャンブル依存症やアルコール依存症といった何らかの依存症であった場合には、医療機関で病気を完治させる必要があります。
依存症を完治させないと、せっかく借金まみれから脱したのに、また賭け事の軍資金や酒代、あるいは依存している物を調達する為に借金を繰り返してしまいます。
依存症の症状がある方は、病気なので必ず専門医の治療を受ける様にしましょう。
できれば病院に行く際には家族の方も付き添ってあげると良いです。